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開業医が知らないと損する、衛生士が感じる『通いたい医院』の雰囲気作り 前編:開業前から差がつく4つの基本

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 歯科医院の経営は“人で決まる——そう言っても過言ではありません。どんなに最新の設備や好立地がそろっていても、スタッフが定着しなければ、医院の成長は難しいもの。
実際、「スタッフがすぐ辞めてしまう」「採用しても長続きしない」といった声は、開業後によく耳にするリアルな悩みです。特に歯科業界は人手不足が深刻化しており、優秀人材の採用と定着は経営の大きなカギになるでしょう。
この記事では、歯科衛生士として現場を見てきた立場から、“スタッフが辞めない歯科医院”に共通するポイントを具体的にお伝えします。開業前からしっかり準備して、スタッフと共に長く成長できる医院づくりを目指してみてはいかがでしょう。



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通いたくなるかどうかは、医院の雰囲気で決まる?


【会話する歯科医師と歯科衛生士】

治療技術や最新設備をそろえることはもちろん大切ですが、それだけでは選ばれない時代が来ています。今や歯科医院もサービス業の側面を持ち、単によい医療を提供するだけでなく、「丁寧に接してくれるか」「安心して通えるか」「心地よく過ごせるか」といった対応力も問われるように。

実際、患者さんが「また来たい」と思う歯科医院には、共通して雰囲気のよさが感じられるもの。また居心地のいい歯科医院は、患者さんだけでなく、スタッフにとっても働きやすい環境であることが多いです。つまり、空気感は医院全体の雰囲気をつくる重要な要素といえるでしょう。

“通いたくなる歯科医院”には理由がある!患者・スタッフの安心感を支える4つの基本要素


【笑顔の歯科衛生士】

患者さんに「また行きたい」「通いたい」と思ってもらえる歯科医院には、共通点があります。ここでは、歯科衛生士の視点で見えてきた、“通いたくなる歯科医院”に共通する4つのポイントを紹介します。

【POINT1】細やかな配慮が行き届いた清潔感のある空間

医療機関として、清潔感があることは言うまでもなく基本中の基本。整理整頓が行き届き、いつ訪れてもきちんと掃除されている医院は、それだけで信頼感や安心感につながります。

また、歯科医院は、「怖い」「緊張する」といったイメージを持たれやすい場所。だからこそ、患者さんの不安を和らげるための工夫が欠かせません。たとえば、診療室にゆったりとしたスペースがある、無機質になりすぎない色使いや間接照明が取り入れられているなど。こうした細やかな工夫が、患者さんの気持ちを落ち着かせるでしょう。

季節ごとに香りを変えたアロマ演出と、やわらかな間接照明を組み合わせた空間づくりを行っている歯科医院もあります。白色の無機質な照明を避け、温かみのある光と香りで歯科医院らしさを感じさせない工夫を凝らすことで、「ここなら通いたい」と患者さんに思ってもらえるきっかけになっているようです。

なかには、アロマコーディネーターの資格をもつ歯科衛生士が、リラックス効果のある香りを選定し、院内環境に生かしているケースも。心地よい香りで、患者さんからの評判もいいそうです。

さらに、心地よいBGMや香りなど、五感に働きかける演出があると、歯科医院に対する先入観をやわらげる効果もあるでしょう。歯科医療の技術だけでなく、安心して身をゆだねられる空間づくりそのものが、通いたくなる理由のひとつとなっているのです。

【POINT2】院内の導線・環境にムリ・ムダがない

受付から待合室、診療室、ユニットへの移動。それらの導線がスムーズに設計されている医院は、患者さんにとってもスタッフにとっても、ストレスが少なく居心地のよい空間になります。

通路が狭くて患者さんやスタッフがすれ違いにくかったり、スタッフが作業しているすぐ後ろを患者さんが通らなければならなかったりするようなレイアウトでは、小さな居心地の悪さが積み重なってしまいます。

患者さんが自然に迷わず動けて、他の患者さんとも無理に顔を合わせずに済むような動線が整っていると、安心感やプライバシーへの配慮、快適さを実感しやすいでしょう。

たとえば、受付から診療室までの導線において、患者さんの視線が直接ユニットに届かないよう工夫することも、快適な院内環境づくりのひとつです。壁やパーテーションを活用して、受付にいる患者さんから他の患者さんの治療中の様子が見えないようにするだけでも、プライバシーへの配慮が高まります。

大がかりな工事をしなくても、観葉植物や間仕切りパネルなどを取り入れるだけでも効果的。こうした視線の流れを意識したひと工夫は、患者さんの安心感につながります。

【POINT3】患者さんへの声かけ・対応が丁寧

受付での笑顔のあいさつ、診療室での優しい声かけ。こうした丁寧な対応は、患者さんの緊張や不安をやわらげ、「ここなら安心して通えそう」と思ってもらえる大きな要素になります。

とくに初診や久しぶりの来院では、患者さんは少なからず緊張しています。そんなとき、きちんとした言葉づかいや穏やかな表情で話しかけてもらえると、安心感につながります。

歯科医院ではマスクを着用しているため、どうしても表情が見えにくくなるという課題があります。だからこそ、マスク越しでも笑顔が伝わるような声かけのトーンや話し方を意識することが大切です。声に笑顔をのせるイメージで接することで、言葉だけでもあたたかさを届けることができます。

患者さんにとって、声のトーンや接し方は治療の一部のようなもの。何気ない一言やちょっとした気遣いが、医院の印象を大きく左右します。小さなことのようでいて、実は信頼感を築くうえでとても大切なポイントです。

【POINT4】スタッフ間の会話が穏やかで連携がとれている

歯科衛生士として働く中で感じるのが、スタッフ間のコミュニケーションが雰囲気に与える影響です。

「ちょっとお願いできますか?」「これやっておきましたよ」そんな自然なやりとりが交わされている医院は、チーム全体の雰囲気がよく、患者さんにもその温かさが伝わります。

逆にギスギスした職場の雰囲気は、患者さんにとって大きなストレスに。スタッフ同士が穏やかに連携し、気持ちよく業務をこなせる空気感がある医院は、通いたくなる場所として選ばれやすくなるでしょう。

たとえば、診療後に振り返りタイムを取り入れてみるのもよいでしょう。今日のよかった点や、気づいたことをスタッフ同士で共有する時間を設けることで、自然と声をかけ合える雰囲気が生まれます。


歯科衛生士・受付スタッフ・歯科医師など、職種に関係なく意見を出し合うことで、お互いをフォローする意識も育ちやすくなるでしょう。小さな時間でも継続することで、スタッフ間の空気感が穏やかになり、結果として患者さんにとっても安心感のある対応へとつながっていくはずです。



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まずはできることから。医院の雰囲気づくりは今日から始められる

雰囲気づくりと聞くと、内装を一新したり、スタッフ教育に大きな時間やコストをかけたりと、大がかりな取り組みを想像される方もいるかもしれません。でも実は、“通いたくなる歯科医院”の第一歩は、小さな気づきと日々の積み重ねから。

診療後のひとことの共有や、声のトーンを意識した対応、患者さんの視線を意識したレイアウトの見直しなど、今すぐにでも取り入れられる工夫はたくさんあります。

特別な準備がなくても、「こうしたらもっと安心してもらえるかも」「この動線、患者さんには分かりづらいかも」と考えることが、医院の雰囲気を変える起点に。

スタッフ一人ひとりの行動や気づきが積み重なれば、医院全体の印象にも大きな変化をもたらします。

開業準備中の方も、すでに医院を運営されている方も、まずはできることから。雰囲気のいい医院は、今日の一歩から育てていけます。

歯科医院の雰囲気づくりは基礎から整えるのが成功のカギ!

“通いたくなる歯科医院”には、目に見える環境整備に加えて、空気感や声かけ、スタッフのふるまいといった、日々の診療に根ざした雰囲気の演出が欠かせません。

こうした雰囲気は、患者さんに安心感と信頼を与え、「またここに来よう」と思ってもらえる理由になります。そしてそれは、開業前から意識して準備できる要素でもあります。

「またここに来たい」と思ってもらえる歯科医院を目指して、今日から少しずつ医院の空気を育てていってみてはいかがでしょう。


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著者紹介

著者:久保田沙夜香(歯科衛生士/WEBライター)

歯科衛生士として一般歯科から訪問診療まで幅広い現場を経験。現在も現役の歯科衛生士として診療に携わりながら、ライターとして歯科に関する記事や医院向けコンテンツを多数執筆している。現場目線を活かした実践的な情報発信を心がけている。

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